瞑想の不思議な効果

2023年9月3日



この事は書こうかどうか、かなり迷うトピックです。というのも見方によっては「宗教がかっている」とか「オカルトっぽい」とも言えなくもないのです。ただ、管理人は特定の宗教に属していませんし、どちらかというと宗教とはほど遠い合理的な科学を信奉する人間です。そのことはあらかじめお断りしておきます。それでも、読み進めて「あ、やば!」と思ったらどうぞこの文章はスキップしてください。

さて、若かりし頃、「瞑想」に凝ったことがありました。失恋がきっかけです。よくある話(笑)。酒浸りで自暴自棄になった管理人を見て、「これではイカン」と友達が紹介。しぶる管理人でしたが「ストレスの軽減に良いから」とその友人に説得され、瞑想を専門で長年教えている団体でその方法を学びました。方法と言っても大それた事ではあありません。1日に2回、朝と夕方に20分、目を閉じて短い言葉を繰り返し唱えるという大変にシンプルなものです。とてもシンプルなので独学でやってもいいとは思うのですが、まれに「鬱」状態などの場合、逆に病状を悪化させることがあるそうですから、指導者のもとで始めたほうが安全と言われていました。(追記:2023年現在は独学のできる良質の書籍が沢山出版されています。そうした書籍で実践されるのも良いと思います)

で、その結果、はっきりと自分でわかる興味深い変化がありました。瞑想というのは確かに体と心に変化をもたらすものだということが理解できました。

まず、瞑想中の変化ですが、毎回こうなるとは限りませんが、かなりの頻度で次の事が起きてきます。

1、目を閉じているにもかかわらず、目の前が白く明るくなり、やがて体全体が白い光に照らされたような感覚になり、幸福感に包まれる。

2、瞑想中はその日の朝、夢に見て忘れていた内容を自由に思い出すことができる。

3、瞑想中、次第に呼吸が浅くなり、ついには止まってしまう。が、しばらくして、再び呼吸が始まる。その間、まったく苦しくはない。また、その間、血圧も低くなっている。

そして、もう一つ。瞑想中ではなく生活全体への効果です。

4、風邪をひきにくくなり、瞑想を続けた数年間、まったく風邪をひかなかった。

以上です。もう少し詳しく説明してみましょう。

1、白い光と幸せな感覚

これに関しては比較的最初から経験することができました。いわゆる「多幸感」と呼ばれるもので、おそらく脳内に何らかの物質(エンドルフィンなど)が分泌されるのではないかと思います。よく言う「ランナーズハイ」に似たものかもしれませんね。非常に幸せな感覚を得ることができて、これだけでも瞑想の効果はありと言えますし、このことが瞑想を毎日続けようというインセンティブにもなります。

2、夢
これが実に不思議なんです。つまり、人間は夢を見ても、ほとんどの場合、朝起きるとその内容を忘れてしまいます。思い出そうとしてもよほど強烈な夢でない限り難しい…。ところが、「まか不思議」なんです。瞑想をしている最中に見た夢の内容を自由に思い出すことができるんです。

よく言われることですが、人間の意識のレベルには何種類かあって、表面から一つ深いレベルの意識…いわゆる潜在意識かもしれませんが…に瞑想によって降りていく。で、夢はこのレベルで見ているものなので、思い出せる…そんな意識モデルが思い浮かびます。

ですから、今でも、「あ、今朝はなんとなく良い夢を見たように思うけど何だったんだろう?」と感じた場合は、すぐに瞑想をしてみます。5分もかからないうちにほとんど思い出すことができます。これは本当に不思議ですね。きっと科学で解明できる時が来ると想います。で、もしも解明できると、自分の好きな夢を自由自在に見ることもできるようになるかもしれませんねぇ。

3、呼吸
実はこれ、瞑想を一旦中断する前までは経験してなかったんです。結婚後やめて、最近復活して始めたときに経験するようになり、びっくりしたんです。あ、ついでに言えば、再開してから、1の多幸感はほぼ毎回感じることができます。

しばらくして多幸感を得始めると、同時に息が浅くなってきます。で、さらに瞑想を続けていくと、気づくと呼吸が完全に止まってしまっているんです。全く苦しくありません。最初はびっくりして、「このまま息ができなくなるとヤバイ」と思い、あわてて呼吸を始めたりしていましたが、どうもその必要はないようです。そのまましばらくすると自動的に、ゆっくりと呼吸が始まります。が、いつも20秒~30秒くらいは完全に呼吸が停止し、静かで、穏やかな気分になっています。

もっとも酒飲みのオッサンである管理人は瞑想をしなくとも普段、飲み過ぎると、盛大なイビキをかいて無呼吸症候群のように呼吸が止まるのは日常的だとイジワルなヨメは言いますが…。(笑)

ま、冗談ではなく、多幸感に包まれながら呼吸をする必要がなくなる…そんな不思議な感じです。

4、風邪
そしてこれ。管理人は子供の頃から体が弱く、1年に4回。季節の変わり目に必ず風邪をひいていました。大人になって回数はやや減ったモノの、それでも1年に2回は風邪。

ところが、この瞑想を始めた頃からなぜか風邪をひくことがなくなったんです。よくこれは瞑想の効果として言われるのですが、自分自身でも体験でき、驚きました。交感神経と副交感神経の働きがバランス良くなるというのが瞑想の効果ですから、結果、カラダの免疫力が高まるのかもしれません。あるいは、実際には風邪に感染しても、その症状が押さえ込まれ、表に出ないということなのかもしれません。

その後、結婚を経て、生活の興味が他に移り、瞑想そのものは止めてしまいました。すると4の効果もなくなり、1年に数回風邪をひく元の体に逆戻りです。

で、ここからは「やば!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…。

今、これを書きながら振り返ると、10代、20代前半の頃はどちらかと言えばネガティブ思考の人生でした。それがポジティブ思考に切り替わったきっかけは2つ。2度目の転職(子供の頃からつきたかった仕事を得ました)と、ヨメさんとの出会い(長年自分にとって理想と思い続けていたタイプの相手と巡り会いました)でした。で、それがもたらされたのが、偶然にもちょうど瞑想を規則正しくやっていたその数年間の時期だったんですねぇ…。そこで人生、決定的な方向転換をしたと言えます。それも無意識に。ホントにこれを書いている今、そのことに初めて気がつきました。
それに、その頃、勉強も進みましたし、自分が取れるとは思わなかった資格を得たりも。それが後の人生で大きな意味を持ちはじめています。

自分がやるべきことに素直に従いはじめ、波に乗ったという感じがします。それこそが、瞑想の効果だったのではないでしょうか。

もちろん、それってオカルトではなく、きっと大脳生理学とか、心理学とか、クリアに説明できる時代がやがては来ると思うのです…科学として。つまり、自分自身の意識と行動の関わり方に、何らか理屈で説明できるような変化が生じているような気がするんです。 で、この文章を書いた翌日(このブログでは、記事をアップロードする数日前から数週間前に書くことにしています)、立ち寄った書店で偶然次の本を見つけました。読んでみると、かなり管理人のスタンスに近いのでびっくりです!タイトルは怪しそうですが、中身はしごく常識的な本です。ちなみに著者は慶応大学の准教授。宗教学と文化人類学が専門。「すすめ」でありますが、「スピリチュアル・ブーム」における「闇」の部分の危険性についても警鐘を鳴らしていて、とてもバランスの取れた良書だと思います。

スピリチュアル・ライフのすすめ (文春新書)
文藝春秋
樫尾 直樹amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by スピリチュアル・ライフのすすめ (文春新書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


本当に瞑想は心と体の両方に大きな影響がある(それが良いか悪いかは別にして)のは間違いないようです。

まだまだ科学では説明できないことが多いのかもしれませんが、やがてはすべてが解明される日がきっと来ると信じています。

と言うわけで、最近、以前ほどではありませんが、週に数回は瞑想をするようになりました。また簡単なヨガも…。これで再び風邪をひく回数が減るといいのですが…。

追記:
この文章を書いた数日後、なんと、3年前に立てて果たせなかったある目標、突然予想以上のスピードで物事が進み始め、一昨日、ついに達成してしまいました。うーーーん、これからも何か起きそうな予感です。あ、これじゃ、やっぱりオカルトっぽいか…。やばいやばい…。