散歩と発想
英文学者の外山滋比古さん。昨日新聞に興味深いインタビュー記事が掲載されていました。外山さんのユニークな発想の源。それは散歩にあるのだそうです。朝、ご自宅から地下鉄で大手町まで行き、そこで皇居をぐるりと回って帰宅。2時間半ほどかけるそうです。歩き始めると、最初の30分くらいは色々と生活上の細々したことが頭に浮かぶそうですが、やがて、頭の中の濁りが消えて…。(朝日新聞2011年5月13日夕刊)
これ、外山さんに限った話ではなく、古くは哲学者のカントも散歩好きで、豊かな発想は散歩からもたらされているという話がありました。
管理人も実は同じような事を主張しています。
管理人、外山さんのような素晴らしい頭脳は持ち合わせませんが、数年前ダイエットを始め、職場までの電車を途中で降りて歩くようにしました。1時間ほど、毎朝歩いた時期がありました。
その頃、面白いことに気付いたのです。最初は外山さんのおっしゃるように、日常の色々な細かい事が頭をよぎります。が、やがて20分から30分過ぎた頃から、急にギアが変わったかのように思考の質が変わるのです。
・ポジティブな思考が増える。
・発想が豊かで深くなる。
・至福感が生じる。
そう、歩くという行為。しかも、それが長時間に及ぶと、人間の脳は生理的になにかしらの反応をするようなのです。それが、古来から人間の知恵として、多くの人を散歩に駆り立てているのかもしれません。
と、まぁ、こうしてみると、なんと瞑想と似ているじゃないですか。それはともかく、散歩の最中に仕事のアイディアが浮かんだことも何度か。それも、みな重要なアイディアでした。中には、後になって考えると人生を変えた!と思われる発想もありました。
ぜひ、みなさんも騙されたと思って30分以上歩いてみませんか?今はちょうど散歩に良い季節です。
ちなみに管理人のダイエット、カロリー制限と合わせ、見事に1年で10キロ痩せることが出来ました。