前世療法(過去生退行催眠)@奥山医院を受けてきた 1
最近になり飯田史彦さんの書かれた「生きがいの創造」シリーズを知人に教えてもらい読みました。
1996年に初版が出ていますので、なんと17年にもわたるロングセラーです。尺調整は1990年代から十数年にわたって結婚のためスピリチュアルの世界から離れていたので、こんな素晴らしい本が出ていることに気付かなかったのです。
読んでみて、自分が日頃思っている事と多くが一致して驚きました。著者自身は宗教にスタンスを置かず、人が魂の存在を信じることでどう「生きがい」に変化をもたらすのかというのを経営学の視点から研究している学者さんです(かつて福島大学の教授でした)。が、書かれている事はまさにスピリチュアルの王道にふさわしいものです。慶応大学の准教授である樫尾直樹さんが言われる「よいスピリチュアル」の理想がここにあります。
その飯田さんとともに、医師の立場で同じ啓蒙につとめていらっしゃるのが奥山輝実医師です。もともとは脳神経外科の医師でしたが、その後東洋医学などを知り、ついに過去性への退行催眠を行うに至ります。すでに数千人もの患者さんを相手に催眠を行ってきた日本におけるパイオニアとも言える存在です。尺調整はこの方のことを存じ上げず、飯田さんの本で始めて知ったのです。飯田さんとの共著「生きがいの催眠療法」という本も出していらっしゃいますし、ご本人単独では「前世療法へようこそ」という本を始め数冊書いていらっしゃいます。
1990年代にアメリカの精神科医、ブライアン・ワイスさんの退行催眠を知り(「前世療法」という本に詳しいです)、いつかは自分も受けてみたいと思っていた過去生への退行睡眠ですが、いつの間にか日本のお医者さんがちゃんとした医療の知識を踏まえた上でそうした催眠をする時代になっていたんですね。驚きました。
奥山ドクターの本を何冊か買い求め読んでみます。詳細な催眠のリポートを読むと、心が突き動かされます。ぜひ受けてみたい!そう思うのに時間はかかりませんでした。でも、本来は病気や親しい人との死別など、相当深刻な悩みを抱える人が受ける医療行為。自分の場合、悩みは当然あるのですが、そこまで深刻かな…とちょっと遠慮がちな気分になります。が、実はこの頃、以前から持っていた恐怖症のような精神的な悩みがだんだん深刻になりつつあることを自覚していました。催眠療法と恐怖症の克服は相性が良いことでも知られています。そうなるとこれを診てもらうだけでも意味があるなと考えはじめました。そこで、奥山医院行きを心の中で決めました。
実は上記の本で奥山医院が紹介された当初は物凄い人気で、予約も「伝説の3年待ち」という状態だったそうです。もうそれから10年近くたっています。もしかしたら落ち着いているかな…。そこで電話をかけてみました。
もしも大阪に行けるとしたらこの月のこの日とこの日くらいだな…といくつか候補を絞って、電話に出てこられた方にお伝えすると「空いてますよ」とのこと。そこでさっそく申し込んでしまいました。
尺調整、すぐに新幹線の予約をし、宿をとります。おそらく、催眠を受けた後、その内容をゆっくり自分で咀嚼するには時間が必要。すぐに東京に帰るのではなく、その日は宿でゆっくりと自分自身の中でその体験を書き記そうと思ったのです(もっとも食文化の大阪、美味しいものを沢山食べようという魂胆もあったのですが)。
あとは、家内の説得。スピリチュアルな物が苦手な家内は猛反対でしたが、尺調整のなけなしのヘソクリで全額出すと言うことで納得してもらいました。
奥山医院から振込などの案内が来ます。一人の専門医が3時間つきっきりで一人の患者に対応する…。しかもドクターは別の診療も抱えている。そうなるとそのセッションは当然、1日に1人しか相手に出来ません。保険はききませんから料金はある程度の高額にならざるを得ません。事実、2013年現在3時間のセッションは6万円ほどかかります。一人の医師を3時間拘束するのですから、そう考えるとこの料金、決して高いわけではないのですが。
そしてモラルの低い人はいるもので、予約していて当日なんの連絡もせずにキャンセルする人が少なからずいるようです。それは医院にとってはダメージでしょう。というわけで、事前の払い込みになりますし、キャンセルには手数料がかかります。
さて、予定が決まればあとは準備です。過去生催眠、ご存じの方も多いでしょうが、意外と「かからない」という方も多いようです。実際、自分もブライアン・ワイスさんのCDや山川亜希子さんのCDでやってみたことがあるのですが、うっすらと人物のビジョンが数度見えただけで、それ以上は何も感じることが出来ませんでした。もしかしたら、自分はかかりにくい体質なのかもしれません。
そこで、しばらく瞑想などを熱心に続けるとともに、奥山ドクターの本を熟読しました。特に「前世療法へようこそ」には奥山医師の催眠が導入部分から一言一句その通りに記録されています。それを読みながら自分自身がそうした指示に慣れるように練習していきます。
さらに不安な方には練習用のビデオというのもあるそうです。が、自分の場合、大阪行きまでそれほど日がなかったので、それは断念しました。
さて、あっという間に大阪行きの日がやってきました。
(続く)
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