大学受験で失敗したことが、その後の夢を実現させる第一歩だった!
今回から、私自身の過去の失敗や挫折経験について、時々お話していこうと思います。
というのも、いままで出会った方々に、お酒を飲みながら、あるいは食事をしながら私の人生経験、特に受験や就職のお話しすると、「珍しく、そして凄い経験ですね!でも、聞いていると元気が出ます!」とおっしゃっていただくことが多いからです。
今、なにかしらの事情で落ち込んでいらっしゃる方がいて、私の経験を読んでいただくことで、少しでも元気を出していただけたら……、という思いです。
さて、今回は青春時代、高校生3年生~大学1年生のときのお話。
大学受験、私の場合、ある分野の仕事にどうしてもつきたかったことから、その分野で人気の大学を目指していました。
その仕事、実はとても珍しい仕事で、おそらく国内に1社しか就職先としてはないという仕事です。
子どもの頃、偶然にその仕事の存在を知り、それ以来憧れていた仕事です。
そしてその仕事につくには、その分野で最高峰の大学に行って勉強しないと無理と思っていました。それがその大学だったんです。
そう、憧れの大学です。大学についての関連書籍や雑誌記事などをいくつも読み、夢が膨らんでいきます。自分がそのキャンパスを歩いている姿を想像したり……。
とはいえ、模擬試験ではいつも「E」判定。合格可能性は限りなくゼロという宣告。厳しい現実です。
それでも受験したいという自分に、先生方もあきれていたのではないかと思います。
そして、とりあえず、第二志望と第三志望の大学を決めますが、そちらも「C」判定。厳しい!
その上、なんと、この3つしか受験しないと宣言したのですから、こちらもまた、先生方を悩ませてしまったかもしれません。
しかも高校3年生の8月までは部活動に専念しており、実質8月後半からの受験勉強。
ただ、これだけはエラソーに言えるのですが、そこから受験の2月まではホント、勉強しました。その努力は確かにしたのです。
その結果、
第一志望の大学はむろん、「サクラチル」。今となっては懐かしい言葉ですが……。(笑)
そりゃ、自分の学力では……とわかってはいるものの、やっぱりショックです。
自暴自棄にもなるというものです。しばし食事も喉を通らず……。
ところが、努力が実を結んだのか、宝くじに当たるような運が飛び込んだのか、第三志望の大学に奇跡的に合格したのです。
親も驚いて、「こりゃめでたい!」となったのですが……、
ここで、あろうことか、私が「やっぱり第一志望に行きたいので浪人する!」などと口走ったものですから、親もあきれたように「おまえの学力では無理無理、それに、おまえを浪人させたりする財力はうちにはない!」ときわめて冷静な反応が返ってきました。
そして、本人は仕方なく、「しぶしぶ」と第三志望の大学に行くことになったのです。
世間的にも大した評判のない大学。
悲しい「妥協」でした。
そのときの気持ちを一言で言い表せば、
ああ、夢が遠のいた!
です。(-_-;)
ところが、その後、信じられない劇的な事件が起きます。
大学1年生のある日、実技系の講義を受けている最中に、担当の先生から「君、こういう仕事って聞いた事ある?興味ない?」と尋ねられました。
その仕事こそ、まさに自分が就きたかった夢の仕事。
「え?どうしてですか?」と尋ねたところ、
「キミ、ちょっと見どころがありそうだから」
とのまさかの答え!
これは現実か?それとも夢か?
信じられない思いで、「はい!猛烈に興味があります!」と答え、その後の先生からのお話に驚きました。
過去何年にもわたり、その先生の元から、私が就きたかったその仕事の職場にアルバイトの学生を何人も送り込んでいるというのです。
というのも、その職場、私の大学の卒業生が沢山就職しているというのです。実は出身大学で一番多いのが、この大学だったのです。
まったく無知とはオソロシイもので、そんなこと、私はまったくもって知らなかったのです!
まさか!?
瓢箪から駒なのか、棚からぼた餅なのか……。
いずれにしても、
夢が近づいた!
そして、先生の元で、まずトライアルの課題を出されたところ……、
これがあまりにも難しくて、なんと私は敵前逃亡!
先生のお眼鏡になかわず。
結局、そのときはチャンスを逃したことになります。
もちろん、そのときの気持ちは、
ああ、やっぱり夢が遠のいた!
そして、そこから数年間紆余曲折を経ていくことになり、挫折と失敗を繰り返すのですが、人生とは面白いもので、この出来事から10年後、最終的に夢がかない、その職場に就職することになったんです。
子どもの頃からの夢がかなうというのは、人生でそうそうあることではないと理解しています。本当に自分は恵まれています。
その紆余曲折もまたお話しますが、ここで、まずお伝えしたかったこと、
それは、「最初の挫折は夢への第1歩」だったということです。
大学受験での失敗と妥協、これは、実は失敗ではなくて、夢へ近づく最初のステップだったということ。
人生、往々にしてこういうことはあります。
そして、その上で、また失敗。
でも、これも後で考えてみると、良かったということになるのですが、そちらの話はまた近いうちにお話しましょう。
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